日本伝統 本灰汁建て正藍染め工房「紺邑」 染め師大川氏を訪ねて



先日、来日中のヘンプ製品メーカーのオーナーを引率して栃木県佐野市にある紺屋(藍染め屋)の「紺邑(こんゆう)」を訪ねました。
染め師の大川さんは、日本伝統の灰汁建て(あくだて)による正藍染めをおこなう数少ない藍の染め師です。
大川さんは、灰汁建てによる正藍染めを継承していくために精力的に活動されております。
地元で栽培されていた藍の原料である葉藍の栽培を105年ぶりに復活することに成功されるなどとても真摯に正藍染めに取り組んでおられます。105年ぶり「佐野藍」が復活 市民有志が成功

P1130279_サイズ変更
紺邑の工房前で育つ佐野藍

日本の正藍染めの方法とタイで行われている沈殿藍の方法の違いなどご教示頂きました。
日本伝統の正藍染めは、葉藍を堆肥のように発酵させたすくもと呼ばれるものを原料とします。
すくもの原料となるの藍の栽培が減少ししているために正藍染めを行う紺屋が少なくなってしまったそうです。
佐野藍の復活により安定的に葉藍の生産ができるようになれば、日本伝統の正藍染めも普及していくであろうと期待しております。

P1130280_サイズ変更
大川さんが使用するすくも(発酵させた有機堆肥と同じ匂いがします。)


葉藍を発酵させたすくもと植物や薪を燃やした灰をお湯で溶かした灰汁(あく)で建てる(染料を水に溶かす)ことを本灰汁建てと呼びます。
二酸化炭素排出の問題や周辺環境の変化によりこの灰を手に入れることもままならなくなっているそうです。
幸いに佐野は寒い地域であるため薪ストーブを使用する家庭が多いため、薪ストーブで出た灰を譲っていただいているそうです。
灰汁は、布を漂白したり柔らかくする効果もあるため、自然布を扱うものにとってはとても貴重な存在です。
ヘンプ布の漂白実験①実験②の様子

本灰汁建て正藍染めと沈殿藍染めの大きな違いは、動画をみていただければわかる通り染め液からあげた布の色がみるみる変化していくところです。空気に触れて正藍染めの染め液が酸化して色が変化していく様は不思議で実に見事でした。

実演で使用した染め液は、まだ若く元気がある為に色が濃く染まるそうです。
ベテランの染め液は、ちょっと元気が足りない為に色が薄く染まります。
鮮やかな水色に染まるのです。涼を感じる水色の藍染。とても素晴らしい色でした。

今回、サンプルとして用意したヘンプのストールを大川さんに預けて参りました。
水色に染められた正藍染めのヘンプストールはどのようなものになるのでしょうか!?
ご期待いただければと思います。

P1130294_サイズ変更
ヘンプストールを染め液に漬けるところ


エシカルヘンプの製品化に向けて様々なリサーチを行っております。
タイ国産エシカルヘンプ画像アルバム

タイ国産エシカルヘンプについてのお問合せはこちらまで。
株式会社ムラカ
水戸市栄町1-11-30#01
029-357-8415
担当村上まで




関連記事
スポンサーサイト

Comment

Comment Form
公開設定

Trackback


→ この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。